日銀の国債買い入れ額の維持と国債金利の管理は両立できない、日銀のXデーは近い







ラジオネタです。コメンテーターは経済評論家の三橋貴明さんです。

日銀の国債の買い入れが減額され始めています。

日銀が買い入れできる国債が尽きる

日銀は長期金利の国債の買い入れ額を80兆円にすると公表してきましたが、最近の買い入れ額のペースは60兆円前後に減額され始めていて、差が目立ち出しました。

去年秋に、日銀は、金利重視の政策に転換しました。

つまり10年満期の国債の金利をゼロ金利に保つという目標です。

金利重視の政策を重視することで、80兆円ペースの金融緩和は保てなくなってきています。

また市場で国債が不足してきたことで、買いにくくなってきていることも影響していると言われています。

すでに日銀の発行金額の4割になってきていて、1年以上5年以下満期の国債が今年3月から品薄気味となっており、2月まで8200億円だった日銀の1回の買い入れ額が、最近は5800億円に減少してきています。

日銀の国債買い入れ額目標と金利の目標値維持は矛盾する

もともと金利の目標と買い入れ目標額は矛盾している話で、金利が目標値になったら、金利を維持するためには、国債の買い入れをやめないといけないため、始めから両立するのは無理な話でした。

日銀の目標値設定自体が間違っていたということです。

日銀の国債買い入れが強制終了され、金融パニックが世界を襲う

しかし、それはともかく問題なのは、今の国債買い入れ額の60兆円をこのまま維持したとしても、あと1年で市場に残っている国債は尽きてしまうということです。いわゆる三橋さんの言われている、「日銀のXデー」があと1年に迫っているという話です。

政府が国債を発行しない限り、日銀の国債買い入れの政策は、強制終了となります。

そうなると円高となり、株安となり、世界中がパニックになることが予想され、なんとかしないといけない状況だと言えます。

そろそろ、日銀の国債買い入れが終了するかも知れないという現実をどうするか考えないといけない時期に来ています。

日銀の国債買い入れが強制終了させないためにはどうしたらいいのか?

市場の国債はまだまだ6割が残っていて、国債の買い入れはできるんじゃないの?と思われるかも知れませんが、生命保険会社などが保有する国債は、国債の運用で得るお金で生命保険料を支払うビジネスモデルなので、生命保険会社などがビジネスモデルが崩壊しないためには国債を売るわけがないとのことです。

っということは道は1つで、政府が国債を発行するしかない状況です。

しかし、プライマリーバランス(基礎的財政収支)制約があるため、国債の発行ができないという馬鹿なことになっているのが、現状の日本だということです。

プライマリーバランスとはWikipediaには「政府会計において、過去の債務に関わる元利払い以外の支出と、公債発行などを除いた収入との収支」と書かれています。

つまりは、政府の収支ということです。

プライマリーバランスの黒字化計画のため、政府の負債を増やさない、つまりは国債発行を抑制する政策が取られているわけです。

このまま日銀のXデーが来たときの影響は、日本だけでなく、世界的な影響を与える金融リスクだと言っていいでしょう。

しかし、今年の政府の政策指針には、プライマリーバランス制約が残ったため、国債は発行できない見込みとなっています。

日本政府はいったいどうするのか、注意が必要だと思います。

株を所持している人は、影響を受けることが予想されるので、特に注意しておいたほうがいいと思います。

中国も怖いですが、日銀のXデーもかなり危険です。政府はどうするんでしょうね?

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