グローバリゼーションのトリレンマ(移民問題)







やっと「富国と強兵 地政経済学序説」を読み終えました。
1ヶ月ちょっとかかりました。

読んでいて、気になったことがあったので、書きたいと思います。
ダニ・ロドリックさんの言うグローバリゼーション・パラドクス。以下の3つの全ては満たせないというトリレンマがあるという話です。
「グローバリゼーション」
「国民国家」
「民主政治」
上記2つまでは満たせるけれど、1つは諦めなければならないというトリレンマにあるということです。
EUにみるグローバリゼーションですが、EU内でのルールに従うことがEU諸国の法律の上にあります。
つまりEUで決められた政策は、国家主権によって変えることができないことになります。

EUでのグローバリゼーション

EUで決められたEU域内での人の移動の自由は、各国の主権で制限することができません。つまり民主政治を犠牲にして、成り立っています。
移民によって、国民国家、つまり単一民族または国家設立に関わった民族だけの国家体制も保てなくなります。
つまり、グローバリゼーションが善だという人は、国民主権、国民国家のいずれかを手放してもいいということになります。
EU域内の国民は、自分たちの政治参加を制限されることを望んでいたのでしょうか?
もしくは、移民によって国の風土や慣習を変えられてもよかったのでしょうか?
イギリスのEU離脱も、国民の主権により、移民を制限するという話です。
フランスの大統領選での国民戦線が躍進している理由も、国民の主権によって、移民を制限したいということです。
移民の問題は、とてもやっかいなのです。

タダ乗り移民

たとえば、日本で外国人労働者の人たちが生活保護を受けています。
外国人労働者の3%が生活保護を受けています。
え?生活保護って、日本国民だけが受けれるものじゃないの?と思ったりするわけですが、外国人労働者も日本国民同様の保護を受けれます。
生活保護の金額も他の諸国と比べても、圧倒的に優遇されているのが日本の現状です。
もし、このまま外国人労働者の方々に、日本に来てもらって、生活してもらうのはいいですが、失業して生活できなくなった場合はどうするのでしょう?
生活保護を受けることになるでしょう。
もちろん我々の税金からまかなわれます。
外国人労働者の方々が移民を受け入れている日本に来て、日本国民になれば、なおさら日本国民と同等の保護を受けれます。
もちろん、元気に働いていてくれて、職があるうちはいいと思いますが、もし今以上の不景気になったら、どうでしょう?
失業して、生活できなくなります。日本国民よりも多い数の人たちが失業することでしょう。
その人たちが一斉に生活保護を受けるようになるわけです。
日本でも、移民排斥の話が出てしまうと思います。
ドイツでも移民の制限はしないとメルケルさんが宣言したため、シリア難民の方々はドイツを目指してやってきました。
しかし仕事をしないそうです。
シリア移民の5%ほどしか働いてないそうです。
そして仕事をしない人たちは生活保護を受けるわけです。。。
ドイツはもうどうにもならない状況になっています。

日本の移民受け入れには反対するべき

日本がもしこのまま移民受け入れを進めると、ドイツのようにタダ乗り移民が増えてしまうこともありえるのです。
デフレで苦しんでいる我が国で。。。
トランプさんやルペンさんのように移民反対!と言っている方々をTBSラジオのように、ポピュリズムだとか言う人たちは、本当に問題を知っていて言っているのでしょうか?
移民問題は、一度受け入れてしまったら、本当にどうにもならないのです。
今住んでいる人たちに、国にお帰りください!なんてことを日本が言えると思えません。
安倍政権の移民受け入れ政策は、どうにかして止める必要があると思えて仕方がありません。

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