第一次グローバル世界、それは保護貿易により、活発になり各国は発展した







以前書いた「グローバリズム対ナショナリズム(激動のEU)」で質問があり、僕が本で読んだことを書いた「第一次、第二次世界大戦前は、今以上にグローバル社会でした。」が気になるというコメントがあったので、ちょっと調べてみました。
その本には、さらっと書いてあるだけだったので、よくわからなかったので。

今読んでいる「富国と強兵 地政経済学序説」にもちょっと載っていましたので、その内容をお伝えしたいと思います。

第一次グローバル世界

第一次グローバル世界ですが、19世紀後半から、第一次世界大戦前までだったようです。
「富国と強兵 地政経済学序説」によると、イギリスでの第一次産業革命がイギリスを世界の工場として発展させたあと、イギリスは、自由貿易を推進するようになりました。
第一次産業革命で成功したイギリスは、次第に海外投資を活発にしました。
それによって、海外収益を大きく増やすことができました。
しかし、それによって、海外の産業を育ててしまい、国内の産業が海外の産業と相対的に価値を下げる結果となり、イギリスは覇権国家としての優位性を失うこととなりました。
(日本、アメリカなど先進国と中国、韓国との関係で見るような状況が以前の覇権国イギリスでも起こっていたのです。)

このとき、そのときの覇権国であったイギリスにより実施された、自由貿易がヨーロッパ大陸にも伝播し、第一次グローバル化が進みました。
資本の移動が活発になりました。それにより、鉄道、通信のインフラが整備されることとなりました。

保護貿易が第一次グローバル世界を豊かにした

ヨーロッパでの自由貿易体制は、1860~1892年にかけて全盛だったようです。
特に1866~1877年が自由貿易の全盛期でした。
しかし、このとき、ヨーロッパは大不況になったようです。
そして、1892~1894年には、保護貿易が活発になりましたが、貿易は拡大していきました。
保護貿易により、第一次世界大戦まで、各国は高い成長率を得ることができたそうです。
保護貿易をすると、貿易が減少するという今の新古典派経済学の反証がここで示されていると言えます。
第一次世界大戦まで、保護貿易により、各国は貿易を拡大していったのです。

不況の伝播

第一次世界大戦後から第二次世界大戦前までの間も、1929年にアメリカで起こった株価暴落が世界に広がり、世界大恐慌を引き起こしたことからもわかるように、世界は相互依存関係にあった、つまりグローバル世界だったのです。
アメリカで起こったリーマンショックが世界に伝播して、世界的に不況になった現在と変わらない状況だったのです。

細かいことは、まだ読んでないところに書かれているらしいので、まだ詳しく伝えることができませんが、流れ的には、理解いただけるかと思います。

「富国と強兵 地政経済学序説」には、いろいろな論文や書籍からの引用がされていて、知識の集約ということを実現されています。
内容は面白いのですが、時間があまり取れなくて、あまり読み進められていません。
ちょっと長期戦になりそうです。。。

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