ラジオネタです。コメンテーターは上念司さんです。
こども保険とはなんぞや?という話ですが、小学校前の幼児教育を無償化しよう、そのためには、現役世代だけではなくて、全ての世代で財源を取るということだそうです。つまりは増税を実施して、全世代からの負担を増やして、財源とする、そのための名称が「こども保険」ということです。
財源はどうするの?
こども保険の財源のために介護保険料や社会保険料、年金保険料の引き上げを検討しているようです。
しかし、こども保険とは、保険ではないため、保険と呼ぶことは金融詐欺に当たるそうです。
保険とは、誰でも起こりえる事故などのなんらかの事由を原因として、財産上の給付することが保険であると定義されています。
ですので、保険の用件を満たしていません。こども増税、自称こども保険だそうです。
保険料の値上げから取れる財源は言うほど取れません。教育費無償化には5~6兆円ほどかかるものらしいですが、今の財源では、3000億円程度しか徴収できないため子供手当てに毛が生えたくらいしかできないだろうと言われています。
現状、2つの問題があるそうです
国債を発行するべき
1つ目の問題は、小泉氏は財源が増税でしかまかなえないと思っているらしいことです。
財務省の官僚が読むコンメンタールという教科書に書いてあることですが、固定資産になるものは、負担を将来世代にわたって分散するために、国債を発行していいと書かれているそうです。
建設国債を発行して公共インフラを建築することと同じです。みんながその施設を使い、経済活動が活発になり税収を上げることができます。
将来に渡って資産となるものには、国債を発行していいということです。
教育とは無形固定資産のため、建設国債と同じ理屈で赤字国債を発行していいとコンメンタールに書かれているそうです。
小泉氏は、財源が増税以外を考えていないので、増税以外の財源について勉強してから検討して欲しいとのこと。
こども保険はそもそも保険じゃない
2つ目の問題は、これは保険でないことです。保険でないものを保険というと詐欺になるそうです。
保険とは全員に起こりえる不幸、交通事故や病気になるなどが対象になります。
ガンになることはみなさん不安になるため、保険をかけます。
しかしかけた結果、ガンにならないことがあります。病気になるのは、一部の人だけで、大部分の人は取られ損になります。
それでもいいとみなさん納得して入るのが保険というものです。
しかし、こども保険では、何に対して保険をかけるのか、不明だとのこと。
子供の成長は確実に起こることです。なぜそれに保険が適用できるのかということです。
小泉氏は、保険法について勉強する必要があるそうです。
財源は国債でまかなうべし
財源について、厚生年金加入者には、保険料率を0.2%を(本人0.1%、事業主0.1%)を徴収。国民保険加入者には、月160円を負担していただく。
すると年間3400億円が徴収できます。
ゆくゆくはこれを1%にするとのことです。1.7%になれば、1.7兆円が徴収ができる見込みだそうです。
しかし赤字国債を発行すれば、5,6兆円が即座に徴収することができます。
なぜなら日本の財政問題はすでに解決しているからです。
バランスシートを見ないと財政問題が解決していることが見ることができないのですが、日本政府の売り上げ、資産がどれだけあるかを論じられません。
どれだけ日本に資産があるかを見ないで、債務のみを論じるのはおかしいとのこと。
小泉氏は財政について勉強するべき
小泉氏には、財政について勉強して欲しいとのこと。財源が増税だけだと思っているのは謎だそうです。
自民党では大学などの高等教育を無償化にする議論が始まっていて、財源は教育国債にするとのこと。
現在、国債を日銀が買いすぎて、市場には国債が不足しているので、国債の金利はマイナスになり、国債が売れすぎて困っています。
ならば、今国債を発行して、市場に国債を発行すればいいということです。
国民への増税を実施して、消費を抑えさせるような政策を考えること自体が間違っているとのことです。
教育は将来の税収の増加に繋がります。投じた金額の2~3倍になって返ってくるのです。
無形資産への投資をする教育国債と、ただの赤字国債とを同じにするのは間違っているとのことです。
結局、社会保険料と国民保険料を財源にしたいから、「こども保険」などという間違った名前をつけて誤魔化そうしているのが見え隠れします。
日本では、ありもしない財政問題を持ち出すために、国債をうまく活用できなくなっている一例だと思います。
結果、増税をして消費を冷え込ませ、デフレから脱却できず、国民がどんどん貧乏になっていくという連鎖が断ち切れないという状況が続くわけです。
国民の大多数が、このありもしない財政問題という幻想を一掃できないと、このまま日本は衰退する一方だということです。
「国の借金」という言葉をどうやってなくしていくかが今後の課題だと思います。
実際に「国の借金」が減っているのに、マスコミでは報じられないこの状況を打破するために、我々国民はどうしていくべきなのか、一人一人考えないといけない時期だと思います。
小泉進二郎氏と言えば、若手でがんばっておられる印象がありますが、まだまだ勉強していただかないといけないレベルなのだということだと思います。
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