貨幣の誤解は根が深い、リフレ派も半分は理解していると思うけど、全部じゃない







先日、当ブログで、「ユーチューブから流入があった?上念司さんの話は面白い」という記事を載せました。

そして、ここでのコメントで、うちのブログが紹介されていてうれしかったと書いたのですが、ここでのコメントがなかなか興味深くて、僕の知らない世界をいろいろ教えてもらえたという次第です。

動画を改めて紹介すると以下です。

上念司さんについて

上念司さんについてなのですが、以下の動画のコメントによると、上念司さんは、リフレ派だとのこと。

恥ずかしながら、僕は若干違和感は感じていたのですが、気が付いていませんでした。。。

リフレ派の紹介の前にリフレーションとは、wikipediaによると以下となります。

「リフレーション(英: Reflation)とは、デフレーションから抜け出たが、本格的なインフレーションには達していない状態のこと。略称はリフレ。日本語では通貨再膨張とも訳される。
リフレーションを起こそうとする政策をリフレーション政策(リフレ政策)といい、不況下における設備の遊休あるいは失業(遊休資本)を克服するため、マクロ経済政策(金融政策や財政政策)を通じて有効需要を創出することで景気の回復をはかり、他方ではデフレから脱却しつつ高いインフレーションの発生を防止しようとする政策である[1]。言い換えれば、年率換算にて数%程度の緩やかで安定的なインフレ率を持続させようとする政策である。」

まったくもって、デフレに憂いている人は皆リフレーションを望んでいるわけです。

その中、リフレ派というのは、内閣参与の浜田宏一さんが日本ではドンとなる流派のことで、安倍さんに「デフレとは、マネタリーな現象ですから」と言わしめた流派です。

つまりデフレとは、お金の流通が少ないために起こる現象だと安倍さんに言わせました。

つまり簡単に言ってしまうと、今の量的緩和のように、日銀が国債の買い取りをすることで、貨幣を市場に流通させれば、いいじゃない!というのが主張です。

日銀副総裁の岩田規久男さんも、このリフレ派の一人で、自分の学説に沿って、日銀で手腕を振るって、ここ4年間、量的緩和を進めたというわけです。

岩田規久男さんは、マネタリーベースを増やせば、デフレから脱却できると言っておられました。

wikipediaによると、「マネタリーベースとは、現金の通貨と民間の金融機関が中央銀行に預けた金の合計のこと。」とのこと。

つまり通貨と日銀当座預金のことです。マネタリーベースを増やせば、デフレから脱却できる!つまりは、国債買い取りによる、財政ファイナンス(つまりは「国債の貨幣化」)だ!ということで、量的緩和を実施していたわけです。(通貨ではなく、日銀当座預金を増やした)

しかし、今の日本はまたデフレに戻っています。なぜだ?ということになっていました。

浜田宏一さんの趣旨換え

そこで、リフレ派のドンであった浜田宏一さんは、「自分の学説が間違っていたことを認めなければならない」と言っておられます。

つまり、マネタリーベースを増やしただけでは、デフレから脱却できないことを認めたということです。

じゃあ、何が間違っていたと認めたかというと、金融政策だけではなく、財政政策もセットじゃないと、だめなのだと言ったのです。

つまりは、安倍政権が量的緩和の裏で、緊縮財政をしていたので、それは間違っていましたと認めたわけです。

安倍さんは、浜田宏一さんに惚れ込んでいたので、緊縮財政をしていたのは、浜田宏一さんの助言もあったのではないかと思われます。もしくは財務省だけの仕業だったのかは、不明です。

日銀の趣旨換え

これを受けてかどうかわかりませんが、日銀も目標を変更しています。

イールドカーブコントロールというものを持ち出しました。

イールドカーブとは、「金融経済用語集 – iFinance」によると、以下となります。

「イールドカーブは、縦軸を金利(利回り)、横軸を期間(残存期間)として、期間に対応する利回りをプロットしてゆき、その点をつなぎ合わせて描かれる、利回りと残存年数の関係を表す「利回り曲線(金利曲線)」のことをいいます。」

つまりは、10年物国債の金利を0%にコントロールするということだそうです。

つまりは、国債の買う量をコントロールして、金利を調整しますということです。

そして、今まで量的緩和は、インフレ率2%を目標にして、2%を達成したら、やめるようなニュアンスがありましたが、2%を達成してもしばらく続けますということを発表しました。

つまりは、イールドカーブコントロールで、インフレ率が2%に落ち着くように調整しますよ~っということです。

上念司さんの発言

紹介した動画のコメントに、上念司さんは、師匠の浜田宏一さんが趣旨換えしたのに、意見を変えないとは、無謬主義だ!と言った方がおられたわけです。(無謬主義とは、自分のことが正しい!と言い張る人のことのようです)

確かに、僕が紹介した動画の中で、上念司さんは自分が日銀総裁になったら、各家庭に、1人当たり30万円ずつお金を配ると言っておられます。いわゆるヘリコプターマネーの考え方です。

つまりは、師匠の浜田宏一さんが趣旨換えしたのに、弟子の上念司さんは、意見を変えないのね!ということを言われたのです。(つまりは通貨供給だけでデフレから脱却できると言っているということです)

そこから議論が勃発していたわけです。

議論の行方

仮に上念司さんを無謬主義だ!と言った方をAさん、それに反論した方をBさんとします。(アカウントがあるので、そのまま書いてもいいかも知れませんが、ここでは伏せます)

Aさんは、このブログで何度かご紹介しています、中野剛志さんのご本の「富国と強兵」を読んでおられました。ただし、上念司さんの本は読んでおられないとのこと。

一方Bさんは、上念司さんが好きなのか単にリフレ派なのかは不明ですが、僕からすると、自分の趣旨を変える気がない方のようです。

Bさんは、まず浜田宏一さんも財政出動は必要だと言ってますよ。と切り替えします。

それに対して、Aさんは、中野剛志さんの自民党の二回生議員を中心に勉強会を実施していたときの動画を紹介しています。それが以下となります。「第2回「日本の未来を考える勉強会」ー貨幣と租税ー」

この勉強会が実施されているのは知っていましたが、まさかYouTubeにアップされているとは知らなかったので、ちょっと感動してしまいました。日本にも心ある方々はいるものだと、思った次第です。僕もこれを見て、ああ、やっぱり中野剛志さんだわ~、いいこと言うわ~っと思って、観させていただきました。

っで、Bさんですが、こんなのリフレ派も言ってるよ~っと返します。(いや、そんなはずないと思うよ~っと大きく突っ込みたいところです(笑)それだったら、マネタリーベース増やしたら、デフレ脱却できるなんて発想には絶対ならないからね~っと言う話)

Bさんが他にもいろいろ出してきてますが、やっぱり中野剛志さんが言っておられることをリフレ派の方々は理解されていないように見られます。

Aさんは、現代貨幣論の説明をしている動画を紹介しています。これも中野剛志さんの動画です。これはまだ観てないのですが、あとで観たいです。「亡国の呪縛!『貨幣の正体とグローバリズム』」(中野剛志さん)

これに対して、Bさんは、やっぱり同じですと言われます。

議論は平行線

僕もまだ最後まで動画を見切ってないので、なんとも言えませんが、僕のブログを紹介してくれたのはBさんで、現代貨幣理論で検索して、うちのブログにたどり着いたようです。(貨幣についての誤解がデフレを長期化させた、国の借金を減らすことは間違っている

っで、現代貨幣理論も、結局リフレ派でしょう?と言ったわけです。

こんなに頑固だと、議論に疲れちゃうと思うのですが、Aさんは結構真面目に受け答えをしておられました。

動画は1ヶ月前のものだったようですが、つい最近まで議論は進んでいたようです。

Bさんが、「でも、結果論しては良かったのでは?と。金融政策に重点を置き、財政政策は少なめと言うのは、財務省や緊縮派議員とマスコミの批判をかわすには良い施策で、実際にプラス成長中だし、雇用状況も大幅改善だし、緊縮ゾンビだらけの中でこの状況は評価すべきだと思います。」と言っています。

ほら、結局わかってないという話です。「プラス成長中」という誤解を持っておられる。成長中ではないですよね?微増ですよね?しかも誤差の範囲程度のプラスですよね?ということ。あと、GDPデフレターがマイナスになっているときや名目GDPもマイナスになっているときもあるのに、経済成長してるわけないじゃん!というまともなこともわかってないです。。。(たとえデフレでも実質GDPがプラスだと経済成長していると言っていいので、嘘ではないのだけど、でも欺瞞以外の何者でもない。数字のマジックです。)

もう一つは「雇用状況も大幅改善」。中身わかってないでしょう?結局、介護の求人が増えただけよ??あと生産年齢人口が減っているからであって、日銀も安倍政権も関係ないですが???という感じでした。

結局、人のいうことはあまり聞かない人なのだなあというのが印象でした。

結局、貨幣について、深く理解することは、いろいろ勉強されている方でも難しいのだなと思えました。

議論は平行線のまま終了

昨日まで議論されていましたが、今日は止まったので、このまま議論は終了だと思います。

僕のような種類の人間も結構いるのだなあとわかってよかったなあと思いました。Bさんも、他人の意見も聞く姿勢は最後まで見られませんでしたが、勉強する意思は感じました。

確かに、リフレ派も捨てたものではないのですが、結局学者が考えた空論の世界なのも確かで、結局本質が見えてないのが残念なところだと僕は思いました。

しかし、意見が違うからと言って、AさんもBさんも、お互いを排除しようとしなかったことはとても良い議論だったと思えます。

結局、経済の話は、答えはないと思いますが、動画で中野剛志さんが、どんなにおかしいと思われても、私が正しいです!と言っておられましたが、僕も中野剛志さんが正しいと思います。

リフレ派も、途中途中は同じことを言っているのですが、根っこの考え方が違うのです。Bさんはそこがわからなかったようです。

Bさんの用意した資料で以下がありますが、僕が読むと言い訳を延々と書いているようにしか見えません。尊敬する先生を擁護しようと必死に書かれた読み物としか思えませんでした。なぜ本人が間違えたと言っていることを他人が擁護するのか意味がわかりません。。。誰も金融政策を間違えていたとは言ってないと思うのだけど、延々言い訳が書かれています。

浜田宏一内閣官房参与に「金融政策の誤り」を認めさせたがる困った人たち

結局、経済学というものが、「未来を数式で現そうという発想」があるのだと思っています。

SF小説と現実をごっちゃにされたら困るなあと思います。

中野剛志さんのように、泥臭く、何十年も文献を漁って、得られた知識の産物である「富国と強兵」に勝る本はないと勝手に思っています。

経済学は、自然科学とは違い、どちらかというと人文学の世界に近いものだと思っています。

新古典派経済学のように数式で経済が表せるとは思えません。

ぜひ、経済学も歴史から学んで欲しいと切に願うばかりです。

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