ドイツの移民・難民の受け入れで考える日本の移民問題







文化放送のラジオネタです。コメンテーターは、経済評論家の三橋貴明さんです。

ドイツがとうとう移民制限を打ち出したそうです。

ドイツ与党が野党に追い詰められた

ドイツの報道によると、メルケル首相率いる保守与党は、難民らの年間受け入れ人数を20万人以下に抑制する方針を固めたそうです。

今までは、上限なしで行くように見えたドイツでも、ついに難民の受け入れを制限する方向に行ったようです。

メルケルさんが「政治難民の受け入れに上限はありません!」と言ってしまってから、100万人以上の難民が押し寄せていました。

いろいろなところから来た移民・難民の方たちのおかげで、ドイツ国民の生活が脅かされてきているという現実があります。

AfD(ドイツのための選択肢)という政党が先日の総選挙で第3党になりました。94議席ほど取ったそうです。

「ドイツのための選択肢」とは、EU離脱を掲げる右翼政党です。

メルケルさん率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は議席を減らしました。

選挙によって、与党が圧力を受けて、移民・難民の制限の数値目標を入れざるを得なくなりました。

移民・難民の流入

2015年は移民・難民が90万人近くがドイツに入り、2016年も30万人くらいが入りました。

これを20万人以下にするという目標を掲げたことになります。

2015年頃のドイツの報道の論調としては、人手不足なので、移民・難民は労働力として歓迎しますと言っていました。

あれから2年くらい経ちまして、今年の6月に当局が移民・難民の75%が長期失業になるという見通しを明らかにしました。

理由は簡単で、移民・難民はドイツ語がしゃべれないからです。。。当たり前でしょう?という結論が出てきたわけです。。。

移民・難民の方々に働く気があるかどうかはわかりませんが、現実問題として、言語が話せなければコミュニケーションが取れないため、働けないというわけです。

移民・難民のタダ乗り

ドイツ連邦政府のアイナン移民難民統合長官が今後5年間を見ると、移民・難民の1/4か1/3しか、労働市場に参入しないでしょうと言ってしまいました。。。

移民・難民のほとんどは青年男子です。。。

そのうちの7割か8割くらいは、ずっと失業というか、生活保護を受けることになってしまうということです。

そして、ドイツ国民の税金にタダ乗りすることとなります。

なぜ確定かと言えば、移民・難民の方々は別に働かなくても生きていけるからです。

ドイツの連邦労働省の統計によると、移民・難民の就業率は17%だそうです。。。

2015年からすでに2年が経っていてもです。。。

ドイツ国内にいる200万人の外国人が失業保険を受け取っているそうです。

これでドイツ国民が怒らないほうが無理でしょうという話です。

結局、移民・難民は労働力になどならずに、失業保険や生活保護を受け取るタダ乗りをするだけの存在になってしまっているわけです。

移民・難民のタダ乗りに怒るドイツ国民

国内の税金を納めている国民にしてみれば、これでいいのか?という話になってしまっているわけです。

外国人で人手不足解消という考えでしたが、間違いだったことが浮き彫りになってきているということです。

ニューズウィーク誌が移民反対論を皮肉り、外国人の移民・難民が入ってきたときに、タダ乗りになると言って反対する人と、安く働いて国民の賃金を安くするから問題だという人の2通りがいると言っていました。どっちが問題なの?と問題提起していたのですが、はっきり言ってしまえば、両方問題だということだと思います。

本来であれば、人手不足であるならば、生産性の向上を目指すべきだと思われます。

それが経済成長の源になるのですから。

そのチャンスを外国人の移民・難民は奪うことになるということが言えると思われます。

ドイツは完全に道を誤ったと言えると思われます。

日本もひとごとじゃない

日本でも、すでに外国人の移民・難民のタダ乗りの問題は出ています。

しかし、安い賃金で働かれるのも問題です。

なぜなら、我々の給料も下がってしまうからです。

それ以外でも問題が出ます。

怠惰な居候としてのタダ乗りだけならばまだいいですが、犯罪、暴動、テロに走る人も出てくるということです。

ドイツでも、やはり外国人の移民・難民の犯罪が増えなければ、前年の犯罪件数よりも減っていたそうです。

それを考えると、最初から外国人の移民・難民は受け入れるべきではないという答えになると思います。

日本でもすでに100万人の外国人労働者が働いておられます。

しかし、ドイツの例を見ると、今の日本の外国人労働者の受け入れは問題だということだと思います。

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