豪雪地帯には、建設業者さんは必須のセイフティーネットです、公共投資を増やそう







文化放送のラジオネタです。コメンテーターは藤井聡さん(内閣官房参与(京都大学大学院教授))です。

大雪による大きな被害が出ています。

大雪被害

北陸地方に流れ込んだ強い寒気の影響で福井県では、これまでの積雪が174cmになるなど、記録的な大雪に見舞われています。

福井県中部の越前市では、平年と比べて6倍以上だとのこと。

金沢市では、5倍以上。富山市では、3倍以上にのぼっているとのこと。

この記録的な大雪に見舞われて、北陸自動車道では、一部の上下線で通行止めになりました。

幹線道路の国道8号線も通行止めになってしまいました。

電車運転見合わせ、バスも車庫から出られない、代替輸送もできない、タクシーも出れない。

社会の機能停止状態になってしまいました。

近年は雪不足になっていたからこその被害拡大

平年の3倍4倍となっていますが、これは最近の積雪と比べた場合のこととなっています。

20年、30年前は、もっと降っていたと思われます。昔と比べると2倍くらいだった可能性があります。

雪が最近降っていなかった中での大雪だったと言えます。最近はスキー場で雪が足りないと言われていたことからもわかるかと思います。

つまり、近年は雪に対して脆弱な地域になっていた可能性があります。そのために、今回被害が大きかったと言えます。

豪雪地帯での建設業者の方々の活躍を知ろう

雪に対して脆弱になる原因がありまして、積雪地帯の地域の建設業者が圧倒的に倒産して昔に比べて少なくなっています。

残っている建設業者の方々もどんどん脆弱になっていて、営業がうまくできないので、機械を持たないで、リースでみんなシェアしている状況になっています。

建設業者さんの建設力が極端に下がってしまっているわけです。

大雪の際には、誰かが除雪しないといけないわけですが、こういうときは一部自衛隊の方々もやりますが、基本は地元の建設業者の方々がほとんど公務員の感覚で除雪をしてくださっていたわけです。本職をほったらかしてでも、やってくださっていたわけです。

しかし、建設業者さんの除雪能力が低減していて、それが原因で、雪に対する脆弱性を高めていってしまったということです。

大雪による被害が拡大したのは、建設業者の方々が少なくなったことや、機材のリースで手元に機材がないことで、脆弱性を高めてしまったわけです。

これが4年前の関東の豪雪のときにも問題になったわけです。

災害の際の建設業者さんの活躍を知っておこう

今回の被害の拡大も、建設業者の方々の機能低減が原因になってしまったと思われます。

東日本大震災の際にも、活躍したのは、地元の建設業者の方々でした。

周りの地方の方々が助けに行こうと思っても、道路自体が使えない状態になっているので、助けに行きたくても、行けないわけです。

地元に建設業者さんが居られないと除雪はできないわけです。

最低限の建設業者の方々は、防人として、地域にいてくださらないとその地域の暮らしを守れないわけです。

豪雪地帯では、建設業者さんがそういう役割を担っていることを理解していただくことが大切だと思うわけです。

それがわかってないと、今回のような大混乱になるわけです。

じゃあ、どうすればいいか

じゃあ、どうすれば必要な分の建設業者さんを確保できるかと言えば、地方自治体による公共投資の発注を増やす必要があるということです。

地方にもっとお金を渡して、公共投資を実施する必要があると思われます。

20年前に比べて、公共投資は半分に減ってしまいました。建設国債は、ほぼ発行していないのが現状です。(公共投資は、赤字国債とは別に建設国債により、賄われます)

国土強靭化の話もありますので、ぜひ地方の公共投資も増やして、建設国債も増やしていただきたいと思います。

借金返済ばかりに、税金を回すのは間違っていると思います。

日本の税収は、景気が回復すれば、増えるので、景気を回復するための公共投資は必要だという認識を日本国民は知っておくべきかと思います。

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