プライマリーバランスの赤字幅を緩和し、政府支出を増やして経済成長するべき







ラジオネタです。コメンテーターは藤井聡さん(内閣官房参与(京都大学大学院教授)です。

2020年にプライマリーバランス(基礎的財政収支)を黒字化することを見直す方向で検討に入ったと報告がありました。(その後、やっぱり見直さないと決定したと報道されたと記憶していますが)

プライマリーバランスとは

プライマリーバランスとはWikipediaには「政府会計において、過去の債務に関わる元利払い以外の支出と、公債発行などを除いた収入との収支」と書かれています。

つまりは、政府の収支ということです。

プライマリーバランス制約の害悪

プライマリーバランス制約のおかげで、いろいろおかしなことになっています。

前回の記事で書きました「小泉進二郎氏が進めるこども保険は単なる増税、国債発行で財源を確保せよ」でも述べたように、国債を発行すれば済む話が、このプライマリーバランス制約のせいで、増税で財源を取ろうという話になるわけです。

他にも、防災、国防など、さまざまな政策で政府支出を抑える政策が取られているわけです。

それが原因で、安倍政権の第二の矢である財政政策で、政府支出を十分にすることができず、デフレから脱却できていないわけです。

藤井先生が書かれた「プライマリー・バランス亡国論 日本を滅ぼす「国の借金」を巡るウソ」でも述べられているそうです。

興味のある方は読まれるとよろしいかと思います。

プライマリーバランス制約は単なるバロメータでしかない

経団連の榊原会長は逆にプライマリーバランス制約は必要だと発言しているようです。

しかし、財政運営をする上では、プライマリーバランスは指標として、存在するのでしかなく、他に債務対GDP比などの指標もあるわけです。

債務対GDP比は、ストック目標と言います。

プライマリーバランスは、フロー目標と言います。

もし仮にプライマリーバランス制約を維持したとしても、ストック目標である債務対GDP比をより重視しながら、財政を運営するというやり方もあるわけです。

日本政府はプライマリーバランス制約を気にしすぎる

日本は、プライマリーバランスばかりを見て、財政政策を考えるくせがついてしまっているようです。

デフレ脱却するためには、政府支出の拡大は不可欠だと、ポール・クルーグマン(2008年ノーベル賞受賞者)も言っておられるわけです。

他に、ジョセフ・ユージン・スティグリッツ(2001年ノーベル賞受賞者)、クリストファー・シムズ(2011年ノーベル賞受賞者)、ローレンス・サマーズ、ベン・バーナンキ(前FRB議長)も、同じように、政府支出の重要性を指摘しています。

しかし、日本政府は、プライマリーバランス制約のために、政府支出ができず、未だに直近でデフレの状況になっているわけです。

政府支出が重要なのは、デフレだからであり、プライマリーバランスはインフレのときに考えればいい話であるということです。

なぜ需要不足のところで、さらに需要を減らすような政策をするのかと言う話です。

藤井先生は、栄養失調で死に掛けている人に、さらに栄養制限をするようなものだと例えておられます。

日本政府は債務対GDP比を考えるべき

債務対GDP比の安定化はG20の全ての国が第一目標に掲げているものです。

この財政規律は国際標準となっていて、日本においても第一目標となっています。

しかし、今の日本では、プライマリーバランスの黒字化だけが目標となっている愚かな状況だと藤井先生は訴えています。

いつも思うことですが、日本を先進国などと言いますが、政治家や官僚はかなり時代遅れな考え方を引きずっている国であると思えてなりません。

債務対GDP比は経済成長すれば、自然と下がる

債務対GDP比は経済成長すれば、債務が増えても、それ以上にGDPが増えるので、自然と比率は下がります。

2015年から2016年にかけては、債務対GDP比は引き下がってきているので、プライマリーバランスが赤字でも何の問題もなくなっているはずです。

要するに経済成長重視で考えれば、財政規律は保てるということです。

だから、デフレから脱却するまではプライマリーバランス規律は解除して、デフレから脱却できてから、また考えればいいと藤井先生はおっしゃっておられます。

フロー目標を柔軟に変更すべき

日本では、フロー目標としては、支出を5300億円しか増やしてはいけないという規律があるのですが、これも解除するべきだと言われております。

GDP600兆円を目標に掲げていて、年率3%ずつの経済成長を掲げているのであれば、もしフロー目標を掲げるとしたら、政府支出の3%の支出増加までを許す規律に変えるべきだと藤井先生は言われておられ、約2.2兆円ずつ増やしていく目標にするべきだとしておられます。

G7でもイギリスやフランスでは、プライマリーバランスの黒字化目標を掲げてましたが、何%赤字目標に切り替え、達成年度も変えています。

海外を見習うなら、それを見習うべきだとしておられます。

他の国をもっと見るべきだと言っておられました。

日本もデフレを脱却して、経済成長することを考えるのであれば、プライマリーバランス制約は柔軟に切り替えるべきだということだと思います。

日本は今、デフレ型経済成長をしている

経済成長という話で言うと、直近で経済成長しているというニュースが出ていますが、中身を見るとデフレ型経済成長というもので、名目GDPはマイナスなのに、物価が下がったため、実質GDPでプラスになっているという見せ掛けだけの経済成長をしています。

これだけ読むとよくわからないと思いますが、説明はまた別の機会に書きたいと思います。

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2件のコメント

  1. ごりん

    日本の総貯蓄額・・・あはは
    アベノミクスは失敗だったんですね、今更ながら。。。増税増税では使う気にもなりません。
    明るい話題はないものでしょうか。

    それから、twitterのお返事ありがとうございました。
    もう少しよく考えて、又わからないところがあったら質問させてください。

    • ponnponn

      アベノミクスは失敗ですね。
      結局、政府は何をしたいのか良くわからないですね。
      明るい話題は、スパコンですね。あと2年でエクサスケールのスパコンができて、上手くすれば、日本が復活しますよ。上手くいくのかわからないですけどね。

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