TPPがよいよ批准されてしまう方向に行っていて、怖いですね。混合診療が増えて、保険適用範囲が狭くなるのは嫌ですね。アメリカのように保険に入れない人が救急車で運ばれるような事態になったとき、何十万、何百万円という請求をされて、自己破産なんて話が普通にある社会になったら、悲惨だと思ってしまう。国民皆保険は残したいなあ。FTAで壊された韓国のようには、なりたくない。。。
NAVERまとめを見ると、TPPについて好意的に書いてある。
「日本の優れた工業製品などを輸出しやすくなり、その結果として、国内の雇用や収入にも好影響を与えられる。」
これって、どう考えて書いてるんでしょうねえ？輸出した物を日本で作ってなかったら、雇用も収入も増えるわけがないですよね。。。２，３年前のトヨタの話を思い出せばすぐにわかると思うんだけど、結局トヨタの下請け企業には恩恵はなかったじゃん。一部の輸出企業に恩恵があるだけで、他の企業にとっては外国製品は脅威でしかないでしょう。
「関税が撤廃され、貿易手続が簡素化されることで、衣食住にかかわる多くの商品が安く購入できるようになります。」
個人としては、衣食住でかかるコストが下がるのはいいかも知れないけれど、経済のことを考えると、その結果買う製品は、外国製品でしょう？ってことは、日本の製品もそれに合わせて安くしないと売れないってことになるんで、結局競争が激化して、デフレ促進、日本国民の賃金が下がって、日本国民は貧乏になるだけでしょう？ますます正社員が減って、派遣労働者が増えて、みんなの給料が減っていく構図が目に見えている。。。
「参加しなかった場合のデメリットを考えると参加した方が得。
日本とライバル関係にある韓国が推し進めているFTA（自由貿易協定）によって日本製品が韓国製品よりも割高になる傾向がある。」
韓国の雇用の構図を考えると韓国に負けるのは、仕方がないと思う。そこで負けても、他で勝てばいいじゃないと思ってしまう。日本も韓国のことを言えないほどリストラが相次いでいるので、このまま韓国のようになってしまうのかも知れないけど、促進することはないと思う。
「厳しい国際競争が起こるため、新機能の開発など企業努力が行われ、より生活が豊かになる。」
おいおいですね。。。日本製品の質は高いかも知れないけど、世界中がデフレになって行っている中、高いけどいい製品を買うというマインドがどれくらいあるのだろう？ましてやTPPに入る国を見れば、質の高い価格の高い製品を求めるのは、アメリカと日本くらいでしょう？アメリカはデフレから脱し始めているかも知れないけど、日本はデフレなのだから、よっぽど質が良くないと売れないよね。。。今、どこの企業も開発費を削っているのだから、新機能の開発なんてできるわけがないので、企業努力なんて期待できないと思うのだけど。。。ソニーを見ろ！って感じですね。
「マレーシアやベトナムなど今まで解放されてこなかった建設工事の市場に参入できるようになる。」
何を言っているのだろうか？東北の復興もままならないほど、人手不足、資材不足になっている日本が他の国の市場に参入できるわけがないよね。。。東北で家を建てようとしたら、10年待ちだってよ。。。でも、日本の建設業のマインドが変わって、雇用を増やす方向に行ってくれればメリットはあるのだろうか？
「経済相互依存関係を深めることによってアジア・太平洋地域の安定に寄与することなる。
安全保障上でも重要な協定である。」
何を言ってるんでしょうね？第二次世界大戦前も経済相互依存関係は高かったのに、戦争になったのを思い出したら、こんなこと言えないと思うのだけど。経済依存と安全保障はイコールではないと思うんだけど。
TPPの恐ろしいところは、みんな良くわかってないってことだと思う。英語で2000ページもあるということと、専門用語ばかりで、普通に英語ができれば読めるものじゃないということ。さすがに今は公開されているけど、非公開だったために、全部を理解している人が少ないこと。たぶん、自民党にも、全部をわかっている人はほとんどいないんじゃない？って思っている。
僕も実際に読んだのかというと読んでいないので、えらそうに言えないけど、マスコミがTPPについての説明を延々と放送しててもおかしくないのに、僕は見ていない。最近、新聞もテレビのニュースもあまり見てないからかも知れないけど、もっと騒いでもおかしくないのに、静か過ぎるのが怖い。
このまま、日本の社会が壊されるのを黙って見ていてはいけないなあと思い出している今日この頃。ちょっとTPPのことだけは発信していかないといけないと思い出している。
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