TPPの次は日米FTAか?



最近、アメリカに関する本を読んでいました。

11月ごろ、とうとうTPPを批准しそうになったときに、TPPの恐ろしさを知れば知るほど、恐ろしい国際協定なのがわかって、居てもたってもいられなくなって、フェイスブックにTPPについてのコメントを毎日のように書いていたのですが、1人しか「いいね」してくれなくて、全然TPPの怖さが広まらなくて、がっかりしたことがありました。

トランプさんが大統領になって、TPPがなくなることになって、安心したのですが、なんでこんな怖い仕組みを考える人がいるんだろう?と思ったのがアメリカについて知りたいと思ったきっかけです。

ISD条項、内国内待遇、ラチェット規定、本当にこんなの施行されなくてよかったです。

CASIOか何かの辞書の宣伝で、TPPってどんな意味?って聴くCMを見ていて、本当に全部書いてあるんだろうなあ?お前、英文で2000ページ以上ある原文を日本語訳も出てないのによく訳したなあ。全文を載せたのか要約したのか知らないけど、本当に正確に書いてあるだろうなあ?ってツッコミたくなったものです。

一番打撃があるのは、農業だよなあ、じゃあ農水省は補助金でも出して助けるのかなあ?でも内国内待遇あるから、国内の農家だけ助けるわけにもいかないよね~?どうするんだろう?と農水省のホームページのTPPに関するPDFを調べたら、補助金の話は一切書いてなかったです。。。内国内待遇は、国内の農家だけに補助金を出すと、海外から参入してきた企業が不利になるので、国内を遇するなら、海外の参入企業にも同じ待遇を与えるということ。つまり国内の農家の方々だけ保護ができないのだ。
まさに自由貿易!自由貿易の反対語は、不自由貿易ではなく、保護貿易!です。

トランプさんの言っていることは、行き過ぎた自由貿易を保護貿易で戻すという話です。

まさにトランプさんの就任演説でのこの言葉「Protection will lead to great prosperity and strength.(保護主義は大いなる繁栄と強さに結びつく)」です。トランプさんはこれを言いたかったのです。

あと、医療、金融、法曹が自由化されたらどうなるか。アメリカの医療崩壊が起こった原因のこの3つの自由化がどれだけ危険か、アメリカと韓国を見ればわかるのに、なぜ調べないのか不思議でならなかったです。

韓国は、米韓FTAで一部「特区」を作って、すでに自由化させられています。この「特区」が曲者で、一部の地域で自由化。っでうまく行ったら、全国に広めようって話です。韓国も日本と同じく国民皆保険がありますが、すでにアメリカの医療保険が参入しています。国民皆保険が崩壊する仕組みは保険適用外の混合診療が増えて、医療費が高騰する。するとアメリカの医療保険会社が来て、こんなサービスがありますと言って医療保険を売る。それで、国民皆保険の適用範囲を広げなくても国民は医療保険会社の保険でやっていけるようになるので、保険適用が広がらなくなる。国民皆保険は、形骸化して、やがて国民皆保険の保険料を支払わない人が増えて、やがてなくなるという仕組みだ。そして、寡占化しているアメリカの医療保険は競合が起きないため、値段を毎年吊り上げるという仕組みとなる。。。アメリカで起こったことが韓国でも起こるという話です。

日本でも「特区」ができて、一部の地域で医療の自由化が始まる。おそらく、日本でも同じようなことが起こると思われます。

ガンに効く特効薬のオプジーボは、日本では、100mgあたり73万円です。一回の投与で60kgの人だと180mgが必要となり、約130万円の薬代となります。もし、保険適用外のガンに適用するときに、これを使えば中流家庭ではたちまち破産です。でも、これを使わないと治りませんって言われたら、どうするだろう?もし家族がそんなことになったら、僕でも払うと思う。そんなときに、アメリカの医療保険があります~っと言われたら、入らざるを得ないですね。。。

ちなみに、現状、アメリカの医療保険料は1人当たり年間平均50万円。4人家族だと年間200万円。っで、すべて保険で支払われるわけではないので、病気になるとさらにお金がかかる。。。

TPPが施行されれば、日本でも、アメリカで起きたことが現実に起こるはずでした。

しかし、TPPが施行されなくても、同じ規定を入れた国際協定となるかも知れない日米FTAを結ぼうとしています。まだ何が起こるかわかりません。気をつけないといけないです。


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