12/5(火)にPEGYコンピューティングの社長齊藤元章さんが捕まりました。
スパコンについてあまり知識のないマスコミは不正受給という、一般大衆が飛びつきやすい文言を使って、煽りました。
今週はとてもそれが辛かったです。
日本の行く末、世界の行く末
スパコン界の風雲児でした齊藤元章さんでしたが、今回の件で、マスコミから大叩きをくらいました。
しかし、おそらく日本だけではなく、世界の命運は齊藤元章さんに架かっていたと行って過言ではないでしょう。
それほどの重要人物でした。
なぜなら、スパコンは少しでも悪意があれば、恐ろしい凶器になりえるからです。
この記事の1つ前の記事(「プレ・シンギュラリティの提唱者齊藤元章さんが東京地検に逮捕されました。愚か東京地検」)でも書きましたが、中国がエクサスケールになる国策スパコンを2020年までに完成させると言っています。
中国は言わずと知れた共産党独裁国家です。そして軍事強化を進めている国です。
日本以外の国で、スパコンの開発を頑張っている国は、大概軍事力強化を目的としています。
もちろん、中国共産党ですから、ハッキングにも力を入れています。
今のセキュリティに関して、性能で現在のスパコンより2桁性能の高いスパコンがあれば、大概のセキュリティは破られてしまうでしょう。
またエクサスケールのスパコンがあれば、いろいろな製品の開発が可能になります。
それでどんな悪さを中国共産党が考えるか、考えるだけで恐ろしいことになるわけです。
今のところ、それに対抗できるスパコンを作れる可能性があるのは、PEGYコンピューティングしかないわけです。
対抗できるスパコンを作って、中国がスパコンの世界を独占するのを止められるのは、PEGYコンピューティングしかなかったのです。
スパコンの世界の運命は?
前回の記事でも書きましたが、齊藤元章さんの描くスパコンによる未来図は、エネルギー、衣食住は無料に、生活のために働かなくていい世界を作ることでした。
普通に考えて、エクサスケールのスパコンを開発したら、ビル・ゲイツのように世界中の金を巻き上げることだってできるわけです。
それを人類の未来のために役立てようとしている人がいると思うだけで、日本の未来、世界の未来は明るかったと言っていいでしょう。
それをたかだか4億3000万円のお金のために逮捕されてしまうなど、いたたまれない気持ちになってしまいました。
一応、前回の記事でも書いたように、東京地検に電話をかけて抗議しましたが、広報が出てきて、聞くだけ聞きましょうと言ってましたが、馬の耳に念仏だったという感じでした。
これはだめだなと思っています。。。
次は、経済産業省に電話をかけようと思っています。
今週、ちょっと忙しかったので、電話をかける余裕がなかったので、来週は電話をかけてみようと思います。
経済産業省のバカさ加減
経済産業省は国策スパコン開発に現在1000億円以上の資金を提供して開発を進めています。
PEGYコンピューティングにも、援助はしていましたが、たかだか50億円でした。。。
国策スパコンは、2022年完成目標。PEGYコンピューティングは2019年完成予定。
さあ、どっちにたくさんお金を出す?という話です。
確かに経済産業省も、ベンチャー企業に50億円のお金を提供していたのだからたいしたものだとも思いますが、1000億円と50億円の差を考えると、どう考えてもおかしいでしょう?と僕は思います。
確かに日本も、2012年には京というスパコンで世界一位だったときもある国です。世界に誇れたスパコン京は富士通が頑張って成し遂げたものでした。NECも日立も途中で採算が合わないと言って去っていったのに、富士通だけが残って完成させた実績があります。
しかし、次期開発のポスト京の開発で、目新しい開発ではなく多重化により性能を稼ぐ方法しか思いつかない富士通とは違い、PEGYコンピューティングは、1台で2ペタフロップス(ペタは、10の15乗。エクサの1つ下の位。)のスパコンを実現させていました。今は次期開発でしたかね、ロードマップ上は。
つまりは、単純に考えると2ペタのスパコンを500並列にすれば、1エクサフロップスに到達できたのです。
ただ、お金が足りなくて、実現できてなかっただけで、今でも1エクサフロップスのスパコンは作れたのです。
並列にすると性能劣化するので、500並列では無理ですが、1000並列くらいで、行けたはずです。
しかし、PEGYコンピューティングは単体の性能をもっと上げてから、1エクサフロップスにすることを考えていたために、ロードマップ上は、2019年11月を目標としていました。
これは邪推ですけど、逆に国策スパコンより早くベンチャー企業が先にエクサスケールに到達することを妬んで捕まえたんじゃね?と思ってしまうわけです。そうじゃなかったら、お金を出すだけで、夢のエクサスケールに到達できるのに、させない理由がないです。
ただただ経済産業省がバカで、エクサスケールスパコンの威力がわかってなかったのか、世界1位になるためでも、やっぱりお金がもったいなかったのか、さっぱりわかりませんが、経済産業省がしていることはバカだとしか思えませんね。
結局、なんでPEGYコンピューティングにも投資していたのに、たかだか4億3000万円のお金を不正受給した罪で罰せようとしているのかは、まったく意味がわからないです。
投資したお金に見合う見返りをどうするつもりでしょうね?経済産業省が後押ししなかったら、PEGYコンピューティングも立ち行かなくなり、倒産となったら、今まで投資していたお金の回収はどうするのでしょうね~?経済産業省ってバカなんですねとしか言えません。
もし見返りを求めるなら、PEGYコンピューティングを復活させて、ちゃんとロードマップどおりにエクサスケールスパコンを完成させるしかないと思います。そして、そのスパコンを使って、国益のために使うことの方が国民のためだと思います。
できる限り早めに、経済産業省に電話をかけて、クレームを入れたいと思います。